ポールダンスは柔軟性が命!けが予防や技術向上もストレッチから
ポールダンスは、体が柔らかくてこそ実力差が出るスポーツ。
ポールダンスの国際大会でも、「Flexibility(フレキシビリティ=柔軟性)」という採点項目があるほど、体の柔らかさが評価につながります。
というのも、ポールダンスには、体の柔軟性がないとできない技がたくさんあるんです。
180度以上の開脚ができないと練習しにくいトリック例
・スパッチコック
・ロシアンスプリット
・スプリット
・ヒップ・ホールド・スプリット
・チョップスティック
地上でY字バランスのカタチが取れないと練習しにくいトリック例
・バードオブパラダイス
背中が十分(直角くらいまで)反れないと練習しにくいトリック例
・「つ」
・プレゼント(スーパーマン・クレセント)
・EXバタフライ
・アレグラ
・ビールマン
・コクーン
そのほかにも、開脚できると見栄えのいいトリックがあります。
例えばオープンスワン、フェニックスなど、回転技の見せ場で180度以上の開脚ができると、「上級者」にみられやすくなります。
もちろん体がそんなに柔らかくなくてもできる技もありますが、体が柔らかければけがの予防にもなるので、結局ポールダンスのスキルアップには欠かせないのです。
そんな大切な「柔軟力」ですが、家でも鍛えることができるんですよ。
こちらでは、通販で買える小物を使って、「家トレ」の幅をさらに広げるストレッチを紹介していきます。
超万能!バレエバンドを使った簡単ストレッチに挑戦!
小物と言っても、今回は初心者でもすぐに使えて長く使える、高コスパなアイテムを使おうと思います。
それは、世界中のバレリーナやダンサー御用達のダンス用品専門ブランドChacotto(チャコット)のストレッチバンド!
ダンサーの間では通称「バレエバンド」と呼ばれています。
バレエ用品の名門ブランドが製作しているので、このように呼ばれるようになったのかもしれませんね。
チャコットのバレエバンドとは?初心者に人気の理由や特徴
まずはバレエバンドを作っている老舗チャコットについて、簡単に見てみましょう。
チャコット
チャコット株式会社は、日本のバレエ用品企業。株式会社オンワード樫山グループ傘下。日本スポーツダンス振興会会員。国内の各種バレエ公演で協賛企業としてスポンサー活動を行っている。チャコットという企業名称は創業者の土屋誠(ツチヤマコト)の「マ」を抜いたもの。1987年のフリード・オブ・ロンドン買収は土屋の以前からの夢であり、彼がチャコットを創業したときからの憧れのバレエ用品会社であった。
(出展:wikipedia)
チャコットのお店の名前の由来は知らなかった・・・!
バレエはもちろん、ダンスの経験がある人は一度はお世話になったことのあるブランドかもしれません。
ポールダンスナビ開発担当のsaraも、子どもの頃習っていたモダンダンス教室でチャコットのレオタードを着ていたようです。
練習着やバレエシューズ、発表会用の汗で落ちにくくて血色を良くみせるコスメまで、チャコットではダンスに関係するグッズを幅広く取り扱っていますよ。
チャコットでは、ダンサーのストレッチ用グッズも取り扱っています。
そのなかでもバレエバンドは、全身運動のダンス前に体をしっかり伸ばしやすいことでロングセラー商品になっているんです。
具体的な人気の秘密は次の3つ!
①姿勢を正しいポジションに導くことができる
②ソフトな素材で手足に食い込みにくく痛くない!
③筋力が少ない人でも簡単に使える強度
ストレッチ用に使うゴム製バンドの多くは、スポーツ経験のある人や筋力がある人が使いやすいようにと、ある程度の強度があります。
一方でチャコットのバレエバンドは、これから運動の習慣をつけたい人や、筋力に自信がない人でも扱いやすいような強度で作られています。
もちろんストレッチに慣れてきたら、バンドを束ねて強度を上げることもできます。
バランスや体幹が必要なちょっと難しいストレッチにも挑戦できる長さなので、ポールダンスの実力がついた人にも使えるはず!
ポールダンスの練習にもおすすめ!180度開脚が目指せるバレエバンドの使い方
さあ、それではさっそく、バレエバンドを使ったトレーニングに挑戦してみましょう!
まずは自力の開脚ストレッチよりもじわじわと負荷をかけて効率よく伸ばせる、股関節の開脚ストレッチ!
これを続けていると、横開脚がやりやすくなるので、憧れの180度開脚にも近づけるかも・・・!
すでに開脚が得意な人は、180度以上を目指したり、床にお腹がぺったりくっつくまで、ぜひチャレンジしてみてください!
下の画像のように、両足にバレエバンドを取り付けて開脚し、座りましょう。
このとき膝は曲がっていてOK!
ポールがある場合は、ポールの後ろにバンドを通してから、座った状態で膝を曲げ両足に付けます。
ポジションが定まったら、ゆっくりと膝を伸ばしていきます。※急に伸ばすと、筋を痛めるので必ずゆっくりと!
多少膝が曲がっていても問題ないので、無理をせず少しずつ伸ばしていきましょう。
開脚ができて膝も伸びたら、腕やひじを使って、上半身をおへそから床につけてみましょう。
このとき、息を止めると体を倒しにくくなってしまうので、息をゆっくり吐きながら倒していくのがコツです。
余裕がある人は、お尻の後ろにヨガブロックなど高さを調整できるアイテムを入れて、強度を上げてみてくださいね。
ポールにバレエバンドを巻きつけて応用トレーニング!
ここからは、ポールダンス教室などポールがある場所でできる、バレエバンドを使ったストレッチを紹介します。
ポールを使うことで、バレエバンドを使ったトレーニングにも幅が出ますよ!
ポールと、手や足にバレエバンドを巻きつけて体を伸ばそうとすると、普通はツルっと滑ってしまいますが、重心を地面に落として両手で体を支えることで、バランスが取りやすくなります。
どういうことかと言うと、上半身が力んで地面についている足に力が入らなくなると、体がふらふらして倒れやすくなってしまうのです。
ということで、これから紹介するストレッチは、呼吸を止めずに肩の力を抜いて、地面についた足がふらつかないように意識することを忘れずチャレンジしてみてくださいね。
股関節や背中の柔軟だけでなく、体幹訓練にもおすすめのトレーニングです。
まず軸足になる足を決めます。片足でバランスをとったときにより安定する方がおすすめです。
ポールから3歩分くらい離れて立ち、軸足と同じ向きの手(右足を軸にするなら、右手)をポールの下から拳3個分くらいのところで握ります。
反対の手もポールが握りやすい位置で握ってみましょう。このときどちらの腕もひじを必ず伸ばします。
バランスが保てるように手足の位置を微調整したら位置取り完了!
一度体を戻し、上の手よりさらに拳3個分くらい上のところでバレエバンドをポールに巻きつけましょう。
はじめの位置に立ち、軸足でない足をポールに巻き付けたバレエバンドに巻きます。
このとき転倒しやすいので、ポールを握るなり軸足を少しポールに近づけるなり十分注意して動いてくださいね!
あとは位置取りしたところに手足を伸ばすだけ。完成形はこちら!
ポールダンスのハンドスタンド(ハンスタ)という技ができる場合は、蹴上がり前のポジションで位置取りをすると安定しやすくなります。
体を伸ばすタイミングで非常にバランスが取りづらくなります。
ゆっくりと手足を伸ばすようにして、さらに腰を曲げてバランスを取らないようにしましょう。
また腰が曲がっていると、前に倒れやすくなってしまいます。
骨盤を立てるように意識すると安定するので、はじめは怖いかもしれませんがしっかりと姿勢を伸ばしてくださいね。
腰が反り返ると後ろに倒れやすくなるので、お腹を緩めず、目線は顔と同じ高さのところでキープしましょう。
まとめ
以前は、これを書いている私自身がかたくて、開脚もできませんでした。
そんななかでもポールダンスをはじめたので、やっぱり最初の頃はレッスンでも苦労しました。
※当時のことはこちらの記事にまとめているので、よかったら見てみてくださいね。
レッスンだけだとどうしても他の上手なポールダンサーに追いつけないと思ったので、テレビを観ているとき、スマホをいじっているとき、お菓子を食べながらヨガマットを敷き、とりあえず柔軟をしていました。
それでも継続は力なのかもしれません、柔軟を家ではじめてからはレッスンでもできる技が増えてきました。
忙しいときには無理をしすぎなくてもいいと思います。
私も実際、時間をたっぷりとってストレッチをするというより、何かの時間のついでにストレッチをしていたので!
ただストレッチをするときに、何か効率をアップしてくれるようなアイテムがあると、「ついでの時間」を減らせたり、同じ時間でもっと柔軟のチカラをつけることができると思います。
私がポールダンスをはじめたのはずいぶん前ということもあり、当時はバレエバンドの存在を知りませんでした。
もしこの頃から知っていたら、もっと早く柔軟に自信を持てたなあと思うくらい、おすすめの「ストレッチのパートナー」です。
個人的には何より、自重よりも明らかに体を伸ばせている感覚があるので、三日坊主にならないのが魅力だと思っています!
バレエバンドはストレッチ上級者になっても使える優秀なストレッチ用品なので、ぜひチェックしてみてくださいね!
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編集後記
この記事を読んでくださっている方は恐らくポールダンスを習っている、もしくは始めようとされている方が多いかと思います。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で臨時休業している教室も多いですが、自主練などでポールを使ったときは、除菌をするようにしましょう。
私はこのコロナが蔓延する前より、このイークロスでしっかり拭くようにしていました。
健康であるからこそ楽しいことは続けられるのです。
ポールダンスを練習しているすべての人が安全なポールダンスライフを過ごせますように。